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【鬼手仏心】哲山会のブログ

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【新型コロナ】イソジンは使うべからず【医師分析】

 大阪府から発信され話題となっているイソジン問題。これまで新型コロナに関する貴重な意見をいただいている医師から、イソジンに関する書簡が届いた。
 波紋を広げている大阪府の発表だが、医師の結論は「感染者は使わない方が良い」というもの。書簡では医学的見地からイソジンの特性や効果を明確に教えてくれている。

 いつもコロナ関連の話は長々となるので、今日はワンポイントで。

・ポピドンヨード(イソジン)について

 昔は怪我をしたら赤チン、風邪はイソジンでした。
 しかし今はいずれもキチンと根拠に基づいて診療をしている臨床医は「それはダメですよ」と止めます。
 怪我をしたところに塗ったら、あるいは風邪でイソジンでうがいをすると治りが遅くなることは常識だからです。
 ウイルスが多少減っても、体の最前線で病原体の侵入をブロックしている傷口の皮膚や粘膜がイソジンで障害されてしまうと、他の細菌を含め病原体は一気に侵入します。

 溢れそうな川の水位を下げるために堤防を壊すようなものです。川の水位が問題なのではなく、洪水を防ぐのが堤防の役割なのに。粘膜が修復されるのに数日かかる。だからイソジンうがいをした方が治りが悪くなるのです。

 ですから私はコロナ感染患者がイソジンうがいをすることは、禁忌だと考えます(医学的に確認されていないので論理的推測だけです)。
 喉が痛くない一般の人が使うのは、蔓延している医学的意味のないサプリや健康表示食品と同じで、とめませんが。

 風邪症候群やインフルエンザにうがいが無効であるという医学研究は海外でいくつも報告されており、うがいをするのは日本人だけ、とも言われます。

 かなり前の研究で改めて文献を探しきれなかったので、問い合わせ戴いても今は明確な根拠をお示しできないことをお断りしておきます。


  ここから先は、すこし詳細なメカニズムの説明ですから、面倒くさいかは読んでいただかなくても結構です。

 要はイソジンは強力な酸化剤(鉄ならあっという間に錆びさせる感じ)です。

 酸素の濃い(つまり空気)のある環境で通常の細胞は酸化剤に対して耐性(=抵抗力)を持っているのですが、イソジンはそれを越えるほど強力なので、ウイルス、細菌はもとより、アルコールでは殺せない真菌芽胞まで殺菌できる最強の殺菌剤のひとつです。

 ですから手術前に切開するところを消毒するには、イソジンが用いられます。

 これほど細胞毒性があるということは、口腔粘膜の細胞も傷害してしまいます。ですから、皮膚消毒にはイソジンを使いますが、粘膜(つまり口腔)に使うことは避けるのです。
 市販のイソジン液は粘膜を傷害しない程度に薄めて使うことになっています。ところが報道を見ると、例の病院の研究ではウイルス殺菌を期待してか、かなり濃い液を使っているようです。

  イソジンの効果は数時間すればなくなるので(エタノールは沸点70℃で水よりずっと早く揮発するので15分程度)1日4回も繰り返す必要があります。

 で、イソジンでうがいをすれば、口腔内のウイルスが減るのは当然です。
 しかし、粘膜の障害が強く痛んだ粘膜は修復されるのに1日以上掛かり、その間に粘膜という防波堤がなくなることから、病原菌の侵入が容易になり治癒が遅れるというわけです。

 更に、私は空気感染を重視していますが、5ミクロン程度の飛沫は喉をすぐに通り越して気管まで到達します。
 さらに2ミクロン以下のエアロゾル(空気感染)は途中の気管に付着することなく肺胞(肺の一番奥)まで容易に到達します。

 普通の細菌性肺炎と違って、発症した時点で多発性病変を動じ発生的に起こす(通常の肺炎では発症初期はCTでも陰影が出ません)のです。
 当然、直接肺に到達したウイルスをうがいで殺すことはできません。
 発症4日目には大部分の人出はウイルス量は急速に体中で減ってくることも、各国からの報告で確認されています。

 今回発表された病院は、なんと無謀な研究を考えたのか、でもこういう試行錯誤が医学を進歩させてきたので、これらの病院や、勇み足と言われても熱意を持って府民を守ろうとした吉村知事を責めたり、炎上したり、これこそ私は最も良くない態度だと考えています。

  ちなみに、テレビで健康表示食品がよく宣伝されています。
 もし医学的に効果があれば医薬品など正規商品になります。
 健康表示食品というのは、あまり知られていないようですが、「効果は確認できない、厚労省も効果を認めない、でもこの成分は効果がある可能性がないとは医学的に否定されたわけではない、そういったものに「届け出」さえしたら販売して良い、と表示されているものです。

 認可制ではないから、毒でなければ、いわば見て見ぬ振りをして許可される。
 つまり、厚労省が効果はありませんよとお墨付きをだした商品ということです。

 時に百万円以上も弱者から巻き上げてあぶく銭を稼ぐ輩がなぜ放置されているのか、わたしは厚労省の姿勢に怒りまで感じてしまいます。
 まあ、たばこを税金のために認めているのと同じかも知れませんね。
 たばこの良い?側面に、厳格に止めさせるわけではないずさん医師である私に責める資格はないかも知れません。
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【新型コロナ】市中病院で検査、診療体制を【医師提言】

国は一般病院でPCR検査整備を
   新型コロナで医師提言 
気軽に陰性証明で経済回復
四種感染症に指定、諸悪の根源
ワクチン過信は禁物


 哲山会に協力していただいている医師から、政府が為すべき医療施策について提言をいただいた。
 市中の一般病院でPCR検査ができるよう国が機器を整備することで、大きなメリットがあることを指摘している。
 後半ではテレビ等で流されている誤った知識について正しい知見を提示しており、我々一般市民にも大いに役立つ内容となっている。

(以下、医師の書簡)

 コロナ感染が蔓延しつつあり、続報を書かせていただきます。
 
 無策な政府、自施設への補助金目当てで政府に忖度ばかりする専門家では、感染拡大は必然です。テレビ出演の専門家も医学的根拠のないデタラメを、さも真実のように語ります。

 感染メカニズムが解明された現在、根本的な間違いを是正し、当たり前のアメ(規制緩和)とムチ(強制力)を振るえば、医療崩壊も経済再開も簡単に解決します。


 ・感染抑制と経済再生のどちらを取るか

 これは的外れな質問です。感染を抑えたら経済は改善する。もちろん両取りです。

 GOTOトラベルで東京がやり玉に挙がるように、私の病院でも東京からの面会は断るべきと意見が出ました。
 大きな誤りです。医療者なら、どこから誰が来たかは問題でなく、安心して面会してもらえる工夫に知恵を絞るべきです。
 今まで通り感染対策を徹底し面会制限はしないと指導しました。病人にとって家族の励ましは闘病意欲の源で、医療者が最も大切にすべきもの。
 当たり前を重視すれば、すべきことは自ずと決まります。

 ちなみにGOTOですが、昼間人口、検査数などで補正すれば、東京も大阪も京都も患者発生数に大差はありません(東京除外はナンセンス)。
 見方を変えて東京には1400万人もの「非」感染者がいる、感染していない人が来てくれる確率は東京からがダントツに高い。
 だから優先的に東京の人を誘致しよう、という詭弁もなりたちます。
 どこから来たかでは問題でなく、どう行動するかが問われるのです。

 話はずれますが、フランス・パリでテロが頻発し日本からの旅行客が激減したとき、私は平気で出かけました。
 だって1200万人ものパリ市民はテロの中で日常を過ごしている。要はどのように対策を練るか、だけが問題を解決するのです。


・政府の対応

 ありえません。
 感染症が問題なのに経済再生大臣が指揮を執る。厚生労働大臣が無能だとしても、数を数えるだけ、自然終息を期待するだけ。
 感染と経済の手綱をとるべき安倍首相の会見に中身はなく、目先の大衆迎合策と責任逃れ、不祥事のごまかしに右往左往。
 感染がピークを過ぎた時期、非常事態宣言不適当との専門家提案を無視したことが表沙汰にならないよう、議事録なしと嘘までつく。そしてまた無駄なマスク配り。

 前置きが長くなりました。前回は個人の注意点を述べましたが、無能な指導者に導かれる日本が進むべき道を今回は示します。

 新型コロナ感染症は市中感染症だから市中病院・診療所で対応すれば良いのです。
 でも新型コロナを軽薄にも感染症法の四種感染症に指定したために、誰も何も対応できなくなった。 
 これが諸悪の根源です。

 どんな病気でも診断がつかなければ治療できません。抗原検査は感度低すぎ、抗体検査は感染治癒後にしか反応しません。
 PCR(あるいはLAMP法)ができなければ実質上診断はつかないのです。

 PCRには、バイオセーフティ・キャビネット(1〜300万円)、PCR反応装置(200~300万円)が必要なため、検査は2千円でできても代金は2〜4万円かかります。
 設備投資を支援すれば日本中どの病院でも1時間で結果がだせるのです。全国に拡がれば価格は1000円以下になります。
 2回ものアベノマスク予算250億円があれば1万施設に設備投資や検査研修を普及させられ、どの病院、診療所でも即日検査可能となるのです。

 感染症法は、PCRの際に熟練者が密閉装置内で扱うことを義務化しています。同じ感染検体を扱うのに抗原検査なら素人が素手で扱って反応させてもOK、ここに矛盾があります。
 PCRの手順は、検体0.1ccをチューブに入れ試薬を混ぜ蓋をして装置にセットするだけ、1時間後に自動的に結果が出ます。
 2日も研修すれば素人でもできるのに規制されているのです。抗原検査は半数を見落とす無意味な検査なのに保険診療で6000円で認可されています。ここを規制緩和すれば設備投資すら不要となり、実費で検査が出来るのです。

 市中病院で検査できることには5つの利点があります。
 まず第1、感染者を広範囲で容易に把握、追跡できるようになります。
 全て保健所任せでなく病院をネットワークでつなぎ、IT処理すれば保健所の労力は劇的に減ります。
 感染対策は緻密になり囲い込むことで感染終息に至る。ニューヨークが抑え込みに成功したのは適切に検査をし対応したからです。
 検査が医療崩壊を起こす? 医療に無知な人のとんでもないデマです。

 第2,陰性と確認できれば安心して誰もが社会生活を行うことができ、経済は回復します。
 1000人の患者のせいで東京1400万人の経済が止まるのは不安と恐怖と萎縮のせいです。
 若い人は重症化しないので病気が怖いのではない。感染したら他の人に迷惑を掛け非難される、2週間は監禁される、過去を調べ上げられる、仕事に行けない(感染していなくても症状が出ただけで自宅待機させられる)、下手をすると家族まで村八分になる(特に地方)、
 この恐怖が経済を停滞させるのです。
 千円で陰性確認できれば何も怖くない。安心して仕事に行けます。

 第3、医療崩壊は市中病院が受け入れることで簡単に解決
 新型インフルの際に桝添厚労大臣が日本中の病院に人工呼吸器を配布しました。
 それらは今も活躍し、市中病院は感染症対策を学習しました。
 今回はウイルス診断装置を全病院に配布する。そうすれば次に別の新たなウイルスが出ても、試薬さえ変えたらどの市中病院でも迅速に対応できるのです。
 役に立たないマスクを配るバカがいますが、診断機材を病院に配ることを、なぜ政府専門家は提案しないのか。

 私の病院は老人病院でコロナ収容病院ではありません。
 でもいつ外来にコロナ患者が来たり院内発生したりしても対応できるように、院内感染対策を徹底しています。
 これはどの病院も同じで人工呼吸器も日常的に使用している点でもコロナ専門病院と同じです。
 ないのはECMOだけ(ちなみにECMOにスタッフ6~10人とられるならレベル低すぎ、3次救急病院で私は看護師達と4名で稼働させていました)。
 簡単に診断できれば市中病院でも診療はできるのです。市中病院が受け入れたら、医療崩壊も病床不足も起きません。

 専門家や国立感染研は、コロナの法律を作る際に未曾有の病原菌なのに従来の病原体規制に無理矢理当てはめ、本当に必要な対策を取る道を閉ざしたのです。
 感染症法の四種病原体からはずし、何が大切かを考えて改正すれば済むことです。
 もちろん一般病院は嫌がるでしょう。でもAIDSの時もみんな診療を拒否しましたが今では誰も拒絶しません。
 AIDS治療薬ができたからでなく、どう対応すれば良いか分かったからです。

 第4、今のコロナ対応病院は多く高度先進医療病院です。風邪程度のコロナが院内に拡がれば癌の治療や高度な手術まで止まります。
 酸素程度(中等症)の大部分のコロナ患者を一般病院が引き受ければ、高度医療を提供する病院は重症疾患の治療に専念できるのです。

 第5、どこの病院でも診療される程度なら、今ほどの恐怖感を市民は抱きません。
 いつでも対応してもらえる、そういう安心感が拡がればコロナ感染症は市民生活の中で特別視されず、感染対策に気をつければ良いだけの病気になります。
 市民の安心、これを提供するのが病院の重要な役割だと私は考えています。

 要は、臨床を知らない専門家や教授達が、コロナ感染は感染専門家でないと扱えない、PCRは専門家でないとできない、と臨床医を蔑視し、自分達を特別な存在と見てもらいたいだけなのです。
 第一種感染症指定(エボラなど最も危険な病原体を扱う)神戸中央市民病院で36人もの院内感染を起こしながら対策に不備はなしと最終報告する一方、院内感染を完全に防いでいる中小病院は少なくありません。
 傲慢な専門家が日本を滅ぼす。

 結論です。
 市中病院に診療を開放し、どこでも検査できるよう支援する。
 治療や陰性証明ができれば、感染者の追跡は簡単になり囲い込める。
 ベッドが増えて医療崩壊は解決する。異常なコロナいじめは消える。感染が否定され安心して仕事や買物、旅行ができれば経済は回復します。これがアメです。

 同時にムチが必要です。

 コロナクラスターを出した店は食中毒のように営業停止にする。
 役所にお願いされたくらいではずさんな店は聞く耳を持たない。
 営業停止なら本気で対策するでしょう。
 市民には医学的根拠に基づいた教育を(マスクの本当の意味なども含め)徹底する。
 こういう行動は避ける、こうして守る、それで私はコロナなど容易にコントロールできると考えています。

 コロナよりよほど怖い病気を扱い続けてきた多くの臨床医にとって、コロナ対策は特別ではないのです。

 これらが私の提案するアメとムチです。

 
 さてテレビなどの無責任で間違った解説をいくつか指摘しておきます。


・コロナでは軽症者でも後遺症

 コロナ感染は身体より社会的精神的苦痛を強く与えます。ストレス後症候群PTSDはコロナ特有ではありません。ネットのフェイクニュースが問題になりますが、それ以上にマスコミの間違った報道等がストレスを生んでいます。
 一方致死的な間質性肺炎や多臓器不全から回復して呼吸不全などが残らないはずがない、これもどの病気でも同じ、コロナ特有ではありません。


 ・PCRの偽陽性(検査を増やしたら感染していないのに患者と間違われる人が増える)

 PCR反応の偽陽性率は今のプライマーなら理論上100億分の1以下、全国民を検査しても間違いは1件以下です。
 PCRより鋭敏な検査法はなく、そもそもPCR偽陽性=コロナに感染していない証明はできません。
 偽陽性と似たエラーの原因は次の3つです。
 患者と健康者のチューブを取り違えた、検査試薬を汚染した(米国CDC=感染疾病センターは感染拡大初期に検査を独占したのにこのミスで大失策しました)、ウイルス死骸(病気は治癒)もPCRは検出する。
 単純ミスがなければPCRで健康人にコロナのレッテルを貼ることはありません。PCR、偽陽性で検索すると、医療機関のホームページで「PCRの偽陽性率を仮に1%としたら1万人検査したら病気で無い人100人を感染者と判定してしまう」などと説明しているサイトがありますが、こんな病院は普段から病気の1割は誤診していることでしょう。
 

 ・空気感染

 クルーズ船で省エネのため外気導入せず循環換気し感染拡大したことから空気感染は明白でした。新宿シアターのクラスターも上演中換気扇を止めたことが失敗です。
 海外の専門家も漸く空気感染を認めましたが、誰も防止策を提言しないことが問題です。

 対策には、タダの換気でなく、風上と風下を見極め、新鮮な空気でよどんだウイルスを洗い流す。
 エアコンの吹き出し口、小さなサーキュレーターを置く、身の回りを見回して風を感じてください。
 屋外で感染する可能性は、隣の人の咳やくしゃみや大声を浴びなければゼロです。満員電車の東京で感染爆発していない、これをよく考えてください。
 感染経路不明者の大部分は、奥さんにこの時期飲み屋に行ったことを隠す心理から生まれるのです。
 ホストクラブで頻発し、キャバレーで少ないのも同じです。大阪のように対策店はステッカーを掲示する、対策せず営業停止にする(方向)が正解です。


 ・GOTOキャンペーン

 一部の官邸の判断ミスでキャンセル料を税金負担? あり得ません。
 公務員のボーナス減額などで埋め合わせてほしいものです。
 東京除外もナンセンス。旅行程度で感染拡大するならとっくに東京の満員電車で感染爆発しています。
 海水浴場や観光地で感染拡大するはずがない。都会でも観光地でも、数人集まって狭い場所で宴会などをするから拡がるのです。


 ・若い人はなぜ重症化しない?

 アジアの人口当たりコロナ死者数は欧米の100分の1(日本はアジアで最悪)。
 過去に通常型コロナに感染し獲得した免疫の記憶が、新型コロナで蘇る=交差免疫がアジアで有効に働いたためでしょう。
 若年者ではこの免疫記憶が強いので軽症で済むし、高齢者では免疫記憶が消えてしまっており重症化するだけの簡単な話です。


 ・ワクチン

 インフルエンザですらワクチン有効率は30%(タイプによっては0%)、ましてや弱毒ウイルスであるコロナでは免疫応答は弱くワクチンの効果はわずかでしょう。
 新型コロナの重症化はウイルスがどんどん増殖するからでなく、免疫が異常に反応し自己臓器を攻撃するからです(サイトカインストーム)。
 つまりワクチンでもコロナに対する免疫反応が起きるわけですから重症化しかねません(同じコロナ属のSARS,MERS や動物コロナのワクチンはこれでことごとく失敗した)。

 計算してみましょう。東京1400万人で有症状者1200人なので、1万人にワクチン接種して100%効いたとしても発病を1人抑えるだけです。
 一方東京ではPCR陽性1万人で潜在的感染はその10倍、つまり10万人いるとして重症=異常な免疫反応が20人ですから、感染=ワクチン接種1万人に2人重症化しうるのです。

 結論として、1万人に100%有効なワクチンを接種しても予防できるのは1人、重大な副作用は2人に懸念されます。こんな当たり前で論理的な検討がされていないことに危機感を私は覚えます。


 ・抗体

 従来型のコロナの抗体は数ヶ月で消える、以前からの常識です。
 大部分の人にとって無害なコロナですから免疫応答が弱いのも当然です。軽症で抗体ができない=弱毒ウイルスは免疫で排除する必要が無い=ずっとコロナウイルスが体内で生き続け拡散し続ける。
 こういうケースへの対策を練らなければならないのに無策です。また新型コロナには遺伝子のタイプから、S系統、L系統(武漢型)とG系統(欧米型)があり、L系統のコロナに感染してもG系統の中和抗体はできません。
 G系統もどんどん変異を繰り返しており、今いるウイルスに対するワクチンが抗原性の変化ですぐに効かなくなる可能性もあります。ワクチン過信はやめてほしいものです。
 

 ・数字のマジック

 新宿の感染者数を人口で割ると、住民240人に1人感染したことになります。
 イタリアの感染率が406人に1人だったことを考えると、イタリアより酷い状況なのです。繰り返しますが、コロナは病気なのだから病人の数(治療のために入院を要する人の数)が対策の基準のはずです。
 治療法が工夫されECMOなどを使っても死亡するのは1ヶ月後。
 ちなみにICU入室者の死亡率は欧米も日本も治療プロトコールが異なってもほぼ同じで、しかも最近になって死亡率は下がっています。

 死者数を基準に対策を練れば対応は1ヶ月以上遅れます。
 PCR陽性者数、陽性率など病気と無関係な指標だけを発表し、非常事態宣言を出さなくても良い数字ばかり選んで基準を作り直す政府のごまかしには呆れるばかりです。


以上、また状況が変わればコメントしたく存じます。


【新型コロナ】医師が対策、詳細解説【常識を破る】

新型コロナ、これが本当の対策
  某医師が詳細解説 
ウイルスは雑菌に食われる!!!
息を吐けばウイルス漂泊!!!
空気の流れ重視がポイント

 全世界が新型コロナウイルスの感染におびえる中、当ブログで3回にわたり感染対策の問題点を指摘してきた医師が「決定版」といえる対策法を寄せてくれた。

 テレビ等で感染対策を開陳している専門家たちとは大きく違う知見が並ぶ。
 「ドアノブなどに付いたウイルスは雑菌に食われる」「実は息を吐いただけでウイルスは漂う」「ウイルスを持ち続ける人たちがいる」など、驚きの事実が披露されている。

 正確な知識を基にした対策を取らなければ、意味もなく国民生活を規制するのみだ。
 「迎合専門家」「臆病政治家」に任せていては、健康と社会生活の両立はおぼつかない。
 某医師は私たちに有効な感染対策を示すとともに、右往左往する政治にも提言している。


(以下、医師の書簡)

 コロナの続き、我々はどうすべきか、私見を述べさせていただきます。

 福井県ではPCR陽性者(感染者と混同してはいけません)がゼロなので、私なら全面解除(私の病院もとっくに面会制限を撤廃しています)です。東京などからの持ち込みから発生したクラスター潰しは従来の保健所業務(結核など)の得意分野なので、一般の方はほとんど心配する必要がありません。

 個人の対策は感染経路の遮断につきます。最も重要なことは、これは危ない、という状況(=空気のよどんだ不特定多数の集まる場所に10分以上留まること)は避ける。

 一方、「医学的に効果が証明されていない」マスクや無駄な消毒を強制しない、大声を出さない集会は禁止しない。

 洪水の救援ボランティアをコロナが怖いから断る、隣との距離が取れないから避難所に入る人数を制限する、なんてナンセンスです。九州の被災地でそもそも新たなPCR陽性者は出ていない。無数に不特定多数と接触する東京都は違うのです。

 ソーシャルディスタンスなどは、ウイルスのいないと想定される地域では無意味です。全国一律のルールは馬鹿げています。

(1) 飛沫感染

 会話(特に大声、5分以上)、咳、くしゃみにマスクが有効です。逆に無症状ならマスクは役に立たない(接触、空気感染を防ぐことはできない)。咳をする人とその人に接する人だけがマスクをすれば良い。

 黙って通勤、買い物をして感染するならどうせマスクでは防げません。政府・専門家は「医学的に根拠も乏しいのに、責任逃れに何でも安全・隔離。あるいはポピュリズム=大衆に迎合する政策ばかり」で、どのような状況では「感染せず安心して良いか」を提案しません。

(2) 接触感染

 手洗いは医学的にも根拠があり有効です。ただ、ウイルスが雑菌の多いドアノブや吊革、お金で生き伸びるか、私は非常に疑問です。

 ウイルス蛋白と核酸は、雑菌にとっては栄養ある美味しい食べ物です。プラスティックや金属面で1週間ウイルスは生存できるというのはあくまで「無菌」という条件です(実験室では雑菌が生えたらウイルスを培養できないので検証できない)。

 ですから、手が汚れたと思ったら手洗いをする(アルコール消毒か石鹸と流水。アルコールジェルは含有するグリセリンが雑菌繁殖の原因となるので洗い流す)。

(3) 空気感染

 専門家は過去の常識から口を濁し否定しますが、私が最も重要と考えるのは空中に漂うウイルス粒子を吸い込むことです。咳だけでなく息を吐くだけでウイルスは漂い始める。空気がよどめば濃度が濃くなる。これをマスクでは防ぐことができない。

 大切なのは、単なる換気でなく空気の流れる向きです。空気の入口と出口を作り、感染の可能性のある人の風上に立つ。私の病院の診察室や病室は常に医者・看護師から患者側に空気が流れるようにデザインしています。空気がよどむ部屋には滞在しない。

 私が指導した店舗では、エアコンの吹き出し口、出入口、レジの位置関係でシールドを設置、店主の背中側にサーキュレーターを置きわずか風が動けば良い。店員が感染したら客にうつす、だからスタッフが感染しないことを徹底します。

 どこに行っても風を意識します。バスに乗れば前から後ろに風がながれるので、前の席に座りわずか窓を開ける。飛行機は換気量が多いので感染の心配をしない。要はウイルスをばらまく人の出した息が同じ場所に漂って溜まり、それを吸い込むことがマズイのです。3密になる避難所なども、空気の流れを考えれば工夫できることは山ほどあると私は感じています。

(4) マスク

 サージカルマスクもN95マスクも 0.5μ粒子(飛沫は5μ、ウイルスは0.1μ)を95%以上捕捉する点で性能は同じです。規格の違いは、N95マスクは粉じん用、サージカルマスクは手術中の出血や患者の痰を浴びても通さない。目的が違うだけです。細かい言葉の定義を理解してデータを読む必要があります。

 新型コロナ患者に咳をさせて20cm 先で集められたウイルス量をみたら、マスクなしもサージカルマスクありも大して変わらなかったという研究結果があります。

 NHKなどの飛沫の視覚化実験はウイルスとは別物をみています。健康な一般人がマスクをしてウイルス感染を予防できたとする医学的根拠はゼロです。

 アベノマスクのような布マスクは、ウイルスのついた埃を吸い込む(良い不織布は埃が出ない)ので、痰を受け止める意味しかありません。日本人は昔からマスクをしている、アメリカ人はマスクをしない、コロナがアメリカで大流行した、だからマスクが有効だ。そんなデタラメな三段論法で世界中がマスクを推奨しているのは、私は馬鹿げていると感じています。

 マスクをする必要がある状況を見極める、これが大切だと思います。大声を出す人がいたら装着する、そのために普段から持っている、これが正解でしょう。私も病院で不必要な場面ではマスクをしません。

(5) ウイルス保菌者

 過去の常識では、ウイルス感染したら免疫ができ1,2週間でウイルスは消える。しかし過去の常識は非常識だと私は常に考えます。

 医学は何度も大きな間違いをしてきました。コロナの現状を見れば無症状でウイルスを飼い続けて放出している人がいるはずです。感染したのに抗体ができない(あるいは抗体価が低い)人がいるということは、ウイルスが弱毒でその人にとってはウイルスを殺す必要が無いから共存、絶えずウイルスを放出する。

 つまり、非常事態宣言で国民を潜伏期の2倍の期間(2週間)隔離しても、どこからか感染は拡がり始める、今後もずっと感染が終息することはないし、どこでも感染しうると考えるべきです。

 そうすると、コロナを風邪と同程度と考えざるを得なくなり、必然的にマスコミもニュースバリューがなくなって報道しなくなる、日常生活は元通りになる、良いか悪いかではなく、必然としてみんな麻痺してしまう、それが私の描く将来像です。

 少なくとも自然免疫を持っていると想定されるアジアでは、結核と同じ対応をすれば良い(保菌者、空気感染、隔離、検疫など)と考えています。

 AIDSが発見された頃、多くの病院はAIDS患者の診療を拒否しました。世界中の人はAIDSで死んでいく、そんな恐怖感を持ちました。でも今は誰も怖がりません。AIDSかもしれないから対策しておく、だけなのです。

(6) ワクチンと治療薬

 ワクチンや薬が出れば解決するという前提で話をする専門家(もどき)がいますが、前回までに述べてきたように、意味のあるワクチンは期待できません。インフルエンザですら有効率は30%, 酷い年にはほぼ 0%!のタイプすらあります。

 アビガンの治験が失敗するのは明白です。レムデシビルも厚労省は、効果がないと証明された重症者だけを適応としています。それ以外の薬は日本では治験すら行われていません。

 抗体もすぐ消える(免疫がなくなる)人が多いと考えるべきです。抗体について、新型コロナ流行以前の血液にも新型コロナと交差抗体があることが証明されたり個人的に医学的な興味深い知見はありますが、生活には直接関係がないので、ここではこれ以上は述べないことにします。

(7) 死亡者数

 ワクチンも治療薬もあるインフルエンザ、交通事故、自殺者、いずれも年間1万人弱。それに比べコロナの日本の死者数は千人に満たない。かといってタダの風邪だとトランプやボルソナロ(ブラジル)のように現実から目を背けるとひどいことになる。

 医療は当たり前ですが、ゼロか1か、ではありません。全国の学校を患者の出ていない地域でも一斉に休校、感染は沈静化しつつあるのに日本中を非常事態宣言、こんな馬鹿げた政策も(後出しジャンケンと考えず)キチンと検証すべきです。

 日本の人口当たりの死者数はアジア最悪、これも厳粛に反省すべきです。1兆円あればどれだけの交通事故を減らすことができるか。人の金(税金)を勝手に使うことに慣れた人々は、バランス感覚が欠落しています。

 100億円のマスク予算を病院や保健所の施設拡充に当てたら、人気取りのためにコロナに対応した医療者にお金を配るより、コロナ診療の報酬を3倍に値上げするより、よほど医療崩壊など簡単に対応できたはずなのに。これを止めなかった専門家会議に私は憤りしか感じません。

 これも「おえらい相談役、名誉職」としか彼らは自分たちを位置づけられなかった、あるいは視野が狭く全体像が見えていないのにスタンドプレーで暴走したからです。

(8) 政府のごまかし

 解散させられた専門家会議。責任も権限もない部署などそもそも無意味です。だから彼らの発言はいつも責任逃れ、安全第一。前向きで現実的な言動につながらない。東京で感染者数が非常事態宣言時と同じくらい増えても、「お願い」しかしない。減るはずがありませんね。

 それどころか、安倍政権の最も悪い切り札「臭い物に蓋、うやむやにする」を未だに国民の何割かが支持する、そんな国はコロナと別の所で滅びます。

 突然の一斉休校や非常事態宣言、マスク配布に意味がない、という議論が専門家会議で当然あったはずです。官邸主導で「民衆に迎合するためだけのスピード感をもった決断」が失敗していることを「うやむやにする」ため、政策の間違いを指摘したはずの議事録を開示できない(本来、即日公開できない内容であるはずがない)、時期が来たら開示する(民衆が忘れた頃にこっそり、あるいはうやむやに消し去る)。言語道断です。

 マスコミも誰も知らない未知のウイルスへの対策を「後出しジャンケン」で責めるのは紳士らしくない、かのごとく。いや、官邸から情報をもらえなくなったり目を付けられたりしたら、生きていけない(警察から出入り禁止と言われたら困るから警察を責めない、と同じ)といわんばかりに、黙認する(あるいは気づいてすらいない?)のもどうかと思います。失敗は失敗だったと認める男気のある人は誰もいない。

 人を批判したり不愉快にさせると空気を読めないと訳もなく炎上し潰される、そんな言論の自由のない日本、コロナに掛かれば石を投げられ地域から出て行けとののしられる、人権すら守られない日本では、それも難しいのでしょうか。

(9) 大阪モデル

 識者が裏で支えて、スポークスマン兼責任者の吉村知事が政策を実行する。誰もが感じるとおり、これがあるべき姿でしょう。政策が間違っていたら、メンツなど気にせず修正したら良いだけ。

(10) 考慮して欲しいこと

a. 前代未聞の新型コロナ感染症を、従来の感染症法に当てはめて規制することが間違っています。実情に合った感染症法を新設すべきです。これだけコロナの特性が分かったのだから。

b. クラスターが発生すれば、食中毒のようにその店を強制閉鎖する条例(+最低限の休業補償)を作る。感染対策をまじめにするモーチベーションとインセンティブは、日本人の自主的な自宅待機で緊急事態宣言前に感染を終息させた経緯から有効です。

 地域、職種、環境を考慮せず、何でも一斉休業、休校するから経済が破綻するのは誰が考えても明白です。ほとんどの制限は撤廃できるはずです。これほど間違った政策すら責めない日本人の寛容さは、本当に国民を守る強い意志のある人物になら従ってくれることを意味します。

 集団発生した店を短期間営業停止にすらできない政治。次の感染を防ぐためと、感染した人を非難することは別の次元の問題です。無意味にクラスターの出ていないパチンコ店を針のむしろにした「医学的根拠のない政策」ではダメです。

c. いい加減に、PCR陽性者数=感染者数と誤解する報道は止めて欲しい。そもそも病気なのですから、入院すべき病状の人がどれだけ出たか、それだけが方針決定の最も重要な指標のはずです。
 無症状のホストクラブ店員の数を数えても意味がない。PCR陽性数を判断の基準にすることは止めて欲しい。ちなみにウイルスの臨床として、ホストクラブでクラスターが次々と出るのに、キャバクラでは出ない、こういう現象をひとつひとつ解析すれば、統計をどう見るか、どう対策すべきか自ずと明らかです。私が見る限りテレビでは誰も解説しません。重要なことは、生のデータからその背後に隠れた原理を紐解くことです。

d. トップに理系を置いて欲しい。トランプ=商売人、ボルソナロ=軍人、ジョンソン=文学者、プーチン=KGB、でなく、メルケル=理学者(理知的な人)にお願いしたいものです。医者で立場の強い人は、社会的常識が乏しいから止めた方が良いかも。ちなみに、コロナに感染したボルソナロは軽症で回復したら、「言ったとおり風邪程度だ、重症になるような奴は淘汰されたら良い」と鬼の首を取ったように、もっとひどい政策をとるでしょうね。

e. 権限と責任のある部署に、情報収集、指示系統を一本化すべきです。医療レベルを下げる多くの電子カルテ、医療情報が病院間で未だに共有されず、疾病予防、入出国管理、預貯金や税金の管理、無意味なマイナンバー、何ひとつ一元化されない。だから何の対策も取れないのです。台湾や韓国がSARS, MERS で痛い目に遭い対策を練り良い例を示してくれているのに、これだけの経済的被害が出て日本は何も変わらない。プライバシーや権力、警察が個人情報を濫用しないように、それぞれのデータにアクセスできる権限を誰にいつまで与えるか、これを公にして厳密に守れば(官邸に忖度して誤魔化さないように監視する機構も含めて)、はるかに効率の良い社会ができるはずです。

 日本の政治屋、テレビ討論の無能さにあきれ果てて(医学部の教授連中の非常識さは昔から)長々と書いてしまいました。参考になれば幸いです。

【現場医師の新型コロナ分析・第3弾】抗体は消える。ワクチンに疑問

 抗体消失、ワクチン期待に疑問
    新型コロナ分析・第3弾 
 抗体検査陰性、安心できず
 SARS、MARSはワクチン失敗

 哲山会に協力いただいている某現場医師から、新型コロナ分析・第3弾が寄せられた。
 感染しても抗体がなくなるケースがあるとの内容。
 大阪府がワクチン治験を始めたというニュースが記憶に新しいが、その意義が根底から覆される可能性があるようだ。
 医師には、一般人がいかに感染を防ぐかのはっきりした腹案があるようで、今後の投稿に期待したい。

(以下、医師の書簡)
 
 最近、中国から3ヶ月で抗体がなくなる(軽症者では3〜5割、重症者でも1割以上は消えていく)と報告されています。

 つまり、ワクチンを打っても免疫が消えたら感染するのです。

 インフルエンザでワクチンで抗体ができても発症する人がたくさんいるのに、その抗体が消えればワクチンが効くどころではない。

 抗体検査の意味を取り違えている人が多すぎます。つまり抗体検査陰性だからコロナ感染歴がない、とは言えない。抗体があるから2度はかからないとは言えない。臨床の現場で見られる事実を実感しない、机上の学者ばかりが議論するから変な方向に行くのは相変わらずです。

 ただ正確には消えるのは液性免疫=抗体。一方、細胞免疫=リンパ球:免疫記憶は残るようですからワクチンが無意味と断定するわけではありません。

 コロナウイルスのワクチンを製造すること自体は簡単ですが、そもそも効果があるか、免疫がむしろ病状を悪化させる点が問題なのです。

 コロナウイルスのSARS, MARSでワクチンは失敗しました。

 動物でより深刻なコロナウイルスによる病気もワクチンでは防げないか、むしろ悪化させ、ワクチンは推奨されないことは獣医学では常識です。

 更に、日本では新規の感染者が少ないから、ワクチンの予防効果を判定することは不可能です。打とうが打つまいが、ほとんどかからない。

 本当は、一般の方がどうすべきか、この建設的な意見を述べなければ意味がありません。

 個人的にはほぼハッキリした結論があるのですが、一般の方に説明するには多くの要素を理解して貰わないといけないのと、私の仮説が正しいか検証するには、ニュース、ネット、論文でしか材料がなく、実臨床で確認できていないので、もう少しよく考えてからお話ししたいと考えています。


 

【新型コロナ】緊急事態宣言、必要だったか【真実に切り込む】

非常事態宣言の2週間前から収束傾向に
 某医師が激白 

専門家の自己顕示で真実不明に
マスクの幻想、マスコミが誘導


 哲山会に協力いただいている医師からの「新型コロナ激白・第2弾」。
 真実を反映していない緊急事態宣言の実態、日本の〝医療後進ぶり〟など、さまざまな課題が浮き彫りにされている。

(以下、医師の書簡)

 政府の都合の悪いことは隠す重大な事例「緊急事態宣言」に、ほとんどの人やマスコミが気づいていないようなので書いてみようと思います。「専門家会議」に議事録なし、これも安倍首相お得意の「臭い物に蓋」です。

 厚生労働省の発表した「感染者数」の推移によると、緊急事態宣言(4月6日)の10日後から急に減少し、宣言に意味があったように見えます。問題は、ここで言う「感染者数」とは「PCRで確認された人の数」で、その日に感染したのではないことです。

 日本では、感染して潜伏期7日後頃に発症、軽症なら4日ほど自宅待機して治らなければ受診、PCRをすぐ受けられたとしても結果が出るのは3日後。つまり感染してからPCR確認まで2週間かかっています。

 感染者推移の図を「感染した日」で書き直すと、実際に感染したタイミングは2週間手前にずれます。「専門家会議」の資料を見てみます。

 緊急事態宣言の2週間前から感染は急速に収束しています。実効再生算数<1(=感染は収束方向)の時期も同じく10日ほど前です。さらに緊急事態宣言は感染減少のスピード(下降の傾き)を変えていない、つまり効果がなかったことが明白です。

 専門家会議は「非常事態宣言を出さなくても、人々が自発的に3密を避けてくれたら収束する」と3月末にカーブが急角度で下がったことで分かっていたはずですし、しばらく様子を見ることができると考えていたはずです。当然、経済もそれなりに維持できたはずなのです。
 
それを○大学○○教授の馬鹿げた自己顕示欲からのアピールを、安倍首相が専門家集団の意見も無視して、決断力のある首相という虚像に憧れただけで宣言してしまいました。突然の一斉学校休校と同じ、決断力、スピード感に対する安倍首相の憧れ(どちらも思慮のなさは明白)。

だから今頃、専門家会議の議事録は残っていない、などと嘘をつかなければならない。議事録がないはずがない。専門家会議が緊急事態宣言の2週間前から急速に感染は収束に向かっているので、敢えて緊急事態宣言を出す必要は無いと提言していたことを認めたら、とんでもない失態が国民に晒されるからでしょうね。

桜を見る会の記録が残っていない、黒川検事の麻雀歴を背調べない、など、安倍首相が記録がない、と言ったときは後ろめたいことがある、誰でも分かっていることです。

「自由闊達な意見をかわすため」??

匿名でなければ発言できない専門家なんてそもそもありえません。そんな人を集めて政府のブレインとしたなら、それこそ任命責任どころの騒ぎではない。

PCRでの確認は、感染してから2週間後、と最初に書きました。

ここにも日本の問題点があります。

武漢で、症状が出てから1週間経つと感染性が急に落ちる。ドイツでも症状出現から1週間を過ぎると感染性のあるウイルス粒子はほとんど検出できなくなってくる、これらの報告はずっと前に出ていました。JAMA(米国の権威ある内科学術誌)にも、発症1週間でウイルス粒子=感染性はほぼ消えると最近総説を出しています。

これを根拠に、退院基準にPCR不要と今頃になってガイドラインを専門家会議は改訂しました。遅すぎますね。PCRと生きたウイルス粒子を混同していた専門家達、なさけないです。

同時に、日本のPCRが症状が出てから1週間後にしかできない現状では、感染力がなくなる頃に漸くPCRで診断ができる、とも言えます。

医療は正しい診断がなければ成り立たない、これが副次的な要素で曲げられている日本は、やはり医学の後進国と言わざるを得ません。

■死者数、日本はアジアで最悪 

欧米に比べて、日本では死者が少ない、どこに死者を出さなかったポイントがあるか、これもよく言われますが、アジアでは最悪であることは伝えられません。

人口10万人当たりの死者数は、最悪がフィリピンで0.77人、次が日本が 0.56, 韓国0.51, インドネシア0.44, パキスタン0.40, シンガポール0.38, 中国0.32, インド0.20, タイ0.08, 台湾0.03, ベトナム0(5月下旬の統計)。

例えば兵庫県は人口550万人、死者数42で 0.76となりフィリピンと同じでアジア最悪。武漢の病院の劣悪な状況を報道で見て、日本人はあんな貧相な医療体制では死ぬのも仕方がないと笑っていました。でもアジアで一番劣悪な医療事情の国は日本なのです。日本人のアジア諸国にもつ優越感、私は気分が悪くなります。

アジアの100倍近い患者数の出た欧米と比べる議論そのものがまちがいであることは明白です(米国 27, イタリア52, フランス42, ベルギー79, ドイツ9)。アジアの他の国では、よほどキチンとした政策(医療レベルが同じなら)が「スピード感をもって」行われたのです。

アメリカやベトナムでは、コロナ診療費用は自己負担ゼロ。

日本では診療費を3倍に値上げする。

患者を援助するなら自己負担ゼロ、医療機関を支援するなら、アベノマスクに100億、検品に10億も払うより医療機関への支援金にすべきだった。マスコミはその点をどこも責めない。

まだ家庭に届いていない、捨てるなら回収箱に放り込め、とかのニュースより、医療用サージカルマスクですら感染予防効果は乏しいのに、スカスカのアベノガーゼマスクが医学的に感染予防に全く役立たないこと、どうしてこちらの方をマスコミは突っ込まないのでしょう。

私はマスクは使って意味のある状況でのみ使う物と指導してきました。マスクをしていない人を罪人扱いして、私設警備員=ナチスが国民に国民を見張らせたようなシステムを作り上げた政府、専門家、マスコミの無責任さ(科学的根拠なき弾圧)、私は呆れるばかりです。

一般市民、臨床医としては、政府の情報操作を見抜けず、いいなり、あるいは告発できない、医学的根拠を示さず論評する癖のついた大手マスコミが支配する国に将来はないのではないかと不安になります。

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