国は一般病院でPCR検査整備を
新型コロナで医師提言
気軽に陰性証明で経済回復
四種感染症に指定、諸悪の根源
ワクチン過信は禁物
哲山会に協力していただいている医師から、政府が為すべき医療施策について提言をいただいた。
市中の一般病院でPCR検査ができるよう国が機器を整備することで、大きなメリットがあることを指摘している。
後半ではテレビ等で流されている誤った知識について正しい知見を提示しており、我々一般市民にも大いに役立つ内容となっている。
(以下、医師の書簡)
無策な政府、自施設への補助金目当てで政府に忖度ばかりする専門家では、感染拡大は必然です。テレビ出演の専門家も医学的根拠のないデタラメを、さも真実のように語ります。
感染メカニズムが解明された現在、根本的な間違いを是正し、当たり前のアメ(規制緩和)とムチ(強制力)を振るえば、医療崩壊も経済再開も簡単に解決します。
・感染抑制と経済再生のどちらを取るか
これは的外れな質問です。感染を抑えたら経済は改善する。もちろん両取りです。
GOTOトラベルで東京がやり玉に挙がるように、私の病院でも東京からの面会は断るべきと意見が出ました。
大きな誤りです。医療者なら、どこから誰が来たかは問題でなく、安心して面会してもらえる工夫に知恵を絞るべきです。
今まで通り感染対策を徹底し面会制限はしないと指導しました。病人にとって家族の励ましは闘病意欲の源で、医療者が最も大切にすべきもの。
当たり前を重視すれば、すべきことは自ずと決まります。
ちなみにGOTOですが、昼間人口、検査数などで補正すれば、東京も大阪も京都も患者発生数に大差はありません(東京除外はナンセンス)。
ちなみにGOTOですが、昼間人口、検査数などで補正すれば、東京も大阪も京都も患者発生数に大差はありません(東京除外はナンセンス)。
見方を変えて東京には1400万人もの「非」感染者がいる、感染していない人が来てくれる確率は東京からがダントツに高い。
だから優先的に東京の人を誘致しよう、という詭弁もなりたちます。
どこから来たかでは問題でなく、どう行動するかが問われるのです。
話はずれますが、フランス・パリでテロが頻発し日本からの旅行客が激減したとき、私は平気で出かけました。
話はずれますが、フランス・パリでテロが頻発し日本からの旅行客が激減したとき、私は平気で出かけました。
だって1200万人ものパリ市民はテロの中で日常を過ごしている。要はどのように対策を練るか、だけが問題を解決するのです。
・政府の対応
・政府の対応
ありえません。
感染症が問題なのに経済再生大臣が指揮を執る。厚生労働大臣が無能だとしても、数を数えるだけ、自然終息を期待するだけ。
感染と経済の手綱をとるべき安倍首相の会見に中身はなく、目先の大衆迎合策と責任逃れ、不祥事のごまかしに右往左往。
感染がピークを過ぎた時期、非常事態宣言不適当との専門家提案を無視したことが表沙汰にならないよう、議事録なしと嘘までつく。そしてまた無駄なマスク配り。
前置きが長くなりました。前回は個人の注意点を述べましたが、無能な指導者に導かれる日本が進むべき道を今回は示します。
新型コロナ感染症は市中感染症だから市中病院・診療所で対応すれば良いのです。
前置きが長くなりました。前回は個人の注意点を述べましたが、無能な指導者に導かれる日本が進むべき道を今回は示します。
新型コロナ感染症は市中感染症だから市中病院・診療所で対応すれば良いのです。
でも新型コロナを軽薄にも感染症法の四種感染症に指定したために、誰も何も対応できなくなった。
これが諸悪の根源です。
どんな病気でも診断がつかなければ治療できません。抗原検査は感度低すぎ、抗体検査は感染治癒後にしか反応しません。
PCR(あるいはLAMP法)ができなければ実質上診断はつかないのです。
PCRには、バイオセーフティ・キャビネット(1〜300万円)、PCR反応装置(200~300万円)が必要なため、検査は2千円でできても代金は2〜4万円かかります。
PCRには、バイオセーフティ・キャビネット(1〜300万円)、PCR反応装置(200~300万円)が必要なため、検査は2千円でできても代金は2〜4万円かかります。
設備投資を支援すれば日本中どの病院でも1時間で結果がだせるのです。全国に拡がれば価格は1000円以下になります。
2回ものアベノマスク予算250億円があれば1万施設に設備投資や検査研修を普及させられ、どの病院、診療所でも即日検査可能となるのです。
感染症法は、PCRの際に熟練者が密閉装置内で扱うことを義務化しています。同じ感染検体を扱うのに抗原検査なら素人が素手で扱って反応させてもOK、ここに矛盾があります。
感染症法は、PCRの際に熟練者が密閉装置内で扱うことを義務化しています。同じ感染検体を扱うのに抗原検査なら素人が素手で扱って反応させてもOK、ここに矛盾があります。
PCRの手順は、検体0.1ccをチューブに入れ試薬を混ぜ蓋をして装置にセットするだけ、1時間後に自動的に結果が出ます。
2日も研修すれば素人でもできるのに規制されているのです。抗原検査は半数を見落とす無意味な検査なのに保険診療で6000円で認可されています。ここを規制緩和すれば設備投資すら不要となり、実費で検査が出来るのです。
コロナ感染は身体より社会的精神的苦痛を強く与えます。ストレス後症候群PTSDはコロナ特有ではありません。ネットのフェイクニュースが問題になりますが、それ以上にマスコミの間違った報道等がストレスを生んでいます。
インフルエンザですらワクチン有効率は30%(タイプによっては0%)、ましてや弱毒ウイルスであるコロナでは免疫応答は弱くワクチンの効果はわずかでしょう。
市中病院で検査できることには5つの利点があります。
まず第1、感染者を広範囲で容易に把握、追跡できるようになります。
まず第1、感染者を広範囲で容易に把握、追跡できるようになります。
全て保健所任せでなく病院をネットワークでつなぎ、IT処理すれば保健所の労力は劇的に減ります。
感染対策は緻密になり囲い込むことで感染終息に至る。ニューヨークが抑え込みに成功したのは適切に検査をし対応したからです。
検査が医療崩壊を起こす? 医療に無知な人のとんでもないデマです。
第2,陰性と確認できれば安心して誰もが社会生活を行うことができ、経済は回復します。
第2,陰性と確認できれば安心して誰もが社会生活を行うことができ、経済は回復します。
1000人の患者のせいで東京1400万人の経済が止まるのは不安と恐怖と萎縮のせいです。
若い人は重症化しないので病気が怖いのではない。感染したら他の人に迷惑を掛け非難される、2週間は監禁される、過去を調べ上げられる、仕事に行けない(感染していなくても症状が出ただけで自宅待機させられる)、下手をすると家族まで村八分になる(特に地方)、
この恐怖が経済を停滞させるのです。
千円で陰性確認できれば何も怖くない。安心して仕事に行けます。
第3、医療崩壊は市中病院が受け入れることで簡単に解決
新型インフルの際に桝添厚労大臣が日本中の病院に人工呼吸器を配布しました。
第3、医療崩壊は市中病院が受け入れることで簡単に解決
新型インフルの際に桝添厚労大臣が日本中の病院に人工呼吸器を配布しました。
それらは今も活躍し、市中病院は感染症対策を学習しました。
今回はウイルス診断装置を全病院に配布する。そうすれば次に別の新たなウイルスが出ても、試薬さえ変えたらどの市中病院でも迅速に対応できるのです。
役に立たないマスクを配るバカがいますが、診断機材を病院に配ることを、なぜ政府専門家は提案しないのか。
私の病院は老人病院でコロナ収容病院ではありません。
私の病院は老人病院でコロナ収容病院ではありません。
でもいつ外来にコロナ患者が来たり院内発生したりしても対応できるように、院内感染対策を徹底しています。
これはどの病院も同じで人工呼吸器も日常的に使用している点でもコロナ専門病院と同じです。
ないのはECMOだけ(ちなみにECMOにスタッフ6~10人とられるならレベル低すぎ、3次救急病院で私は看護師達と4名で稼働させていました)。
簡単に診断できれば市中病院でも診療はできるのです。市中病院が受け入れたら、医療崩壊も病床不足も起きません。
専門家や国立感染研は、コロナの法律を作る際に未曾有の病原菌なのに従来の病原体規制に無理矢理当てはめ、本当に必要な対策を取る道を閉ざしたのです。
専門家や国立感染研は、コロナの法律を作る際に未曾有の病原菌なのに従来の病原体規制に無理矢理当てはめ、本当に必要な対策を取る道を閉ざしたのです。
感染症法の四種病原体からはずし、何が大切かを考えて改正すれば済むことです。
もちろん一般病院は嫌がるでしょう。でもAIDSの時もみんな診療を拒否しましたが今では誰も拒絶しません。
AIDS治療薬ができたからでなく、どう対応すれば良いか分かったからです。
第4、今のコロナ対応病院は多く高度先進医療病院です。風邪程度のコロナが院内に拡がれば癌の治療や高度な手術まで止まります。
第4、今のコロナ対応病院は多く高度先進医療病院です。風邪程度のコロナが院内に拡がれば癌の治療や高度な手術まで止まります。
酸素程度(中等症)の大部分のコロナ患者を一般病院が引き受ければ、高度医療を提供する病院は重症疾患の治療に専念できるのです。
第5、どこの病院でも診療される程度なら、今ほどの恐怖感を市民は抱きません。
第5、どこの病院でも診療される程度なら、今ほどの恐怖感を市民は抱きません。
いつでも対応してもらえる、そういう安心感が拡がればコロナ感染症は市民生活の中で特別視されず、感染対策に気をつければ良いだけの病気になります。
市民の安心、これを提供するのが病院の重要な役割だと私は考えています。
要は、臨床を知らない専門家や教授達が、コロナ感染は感染専門家でないと扱えない、PCRは専門家でないとできない、と臨床医を蔑視し、自分達を特別な存在と見てもらいたいだけなのです。
要は、臨床を知らない専門家や教授達が、コロナ感染は感染専門家でないと扱えない、PCRは専門家でないとできない、と臨床医を蔑視し、自分達を特別な存在と見てもらいたいだけなのです。
第一種感染症指定(エボラなど最も危険な病原体を扱う)神戸中央市民病院で36人もの院内感染を起こしながら対策に不備はなしと最終報告する一方、院内感染を完全に防いでいる中小病院は少なくありません。
傲慢な専門家が日本を滅ぼす。
結論です。
結論です。
市中病院に診療を開放し、どこでも検査できるよう支援する。
治療や陰性証明ができれば、感染者の追跡は簡単になり囲い込める。
ベッドが増えて医療崩壊は解決する。異常なコロナいじめは消える。感染が否定され安心して仕事や買物、旅行ができれば経済は回復します。これがアメです。
同時にムチが必要です。
コロナクラスターを出した店は食中毒のように営業停止にする。
同時にムチが必要です。
コロナクラスターを出した店は食中毒のように営業停止にする。
役所にお願いされたくらいではずさんな店は聞く耳を持たない。
営業停止なら本気で対策するでしょう。
市民には医学的根拠に基づいた教育を(マスクの本当の意味なども含め)徹底する。
こういう行動は避ける、こうして守る、それで私はコロナなど容易にコントロールできると考えています。
コロナよりよほど怖い病気を扱い続けてきた多くの臨床医にとって、コロナ対策は特別ではないのです。
これらが私の提案するアメとムチです。
コロナよりよほど怖い病気を扱い続けてきた多くの臨床医にとって、コロナ対策は特別ではないのです。
これらが私の提案するアメとムチです。
さてテレビなどの無責任で間違った解説をいくつか指摘しておきます。
・コロナでは軽症者でも後遺症
・コロナでは軽症者でも後遺症
コロナ感染は身体より社会的精神的苦痛を強く与えます。ストレス後症候群PTSDはコロナ特有ではありません。ネットのフェイクニュースが問題になりますが、それ以上にマスコミの間違った報道等がストレスを生んでいます。
一方致死的な間質性肺炎や多臓器不全から回復して呼吸不全などが残らないはずがない、これもどの病気でも同じ、コロナ特有ではありません。
・PCRの偽陽性(検査を増やしたら感染していないのに患者と間違われる人が増える)
・PCRの偽陽性(検査を増やしたら感染していないのに患者と間違われる人が増える)
PCR反応の偽陽性率は今のプライマーなら理論上100億分の1以下、全国民を検査しても間違いは1件以下です。
PCRより鋭敏な検査法はなく、そもそもPCR偽陽性=コロナに感染していない証明はできません。
偽陽性と似たエラーの原因は次の3つです。
患者と健康者のチューブを取り違えた、検査試薬を汚染した(米国CDC=感染疾病センターは感染拡大初期に検査を独占したのにこのミスで大失策しました)、ウイルス死骸(病気は治癒)もPCRは検出する。
単純ミスがなければPCRで健康人にコロナのレッテルを貼ることはありません。PCR、偽陽性で検索すると、医療機関のホームページで「PCRの偽陽性率を仮に1%としたら1万人検査したら病気で無い人100人を感染者と判定してしまう」などと説明しているサイトがありますが、こんな病院は普段から病気の1割は誤診していることでしょう。
・空気感染
クルーズ船で省エネのため外気導入せず循環換気し感染拡大したことから空気感染は明白でした。新宿シアターのクラスターも上演中換気扇を止めたことが失敗です。
・空気感染
クルーズ船で省エネのため外気導入せず循環換気し感染拡大したことから空気感染は明白でした。新宿シアターのクラスターも上演中換気扇を止めたことが失敗です。
海外の専門家も漸く空気感染を認めましたが、誰も防止策を提言しないことが問題です。
対策には、タダの換気でなく、風上と風下を見極め、新鮮な空気でよどんだウイルスを洗い流す。
エアコンの吹き出し口、小さなサーキュレーターを置く、身の回りを見回して風を感じてください。
屋外で感染する可能性は、隣の人の咳やくしゃみや大声を浴びなければゼロです。満員電車の東京で感染爆発していない、これをよく考えてください。
感染経路不明者の大部分は、奥さんにこの時期飲み屋に行ったことを隠す心理から生まれるのです。
ホストクラブで頻発し、キャバレーで少ないのも同じです。大阪のように対策店はステッカーを掲示する、対策せず営業停止にする(方向)が正解です。
・GOTOキャンペーン
一部の官邸の判断ミスでキャンセル料を税金負担? あり得ません。
・GOTOキャンペーン
一部の官邸の判断ミスでキャンセル料を税金負担? あり得ません。
公務員のボーナス減額などで埋め合わせてほしいものです。
東京除外もナンセンス。旅行程度で感染拡大するならとっくに東京の満員電車で感染爆発しています。
海水浴場や観光地で感染拡大するはずがない。都会でも観光地でも、数人集まって狭い場所で宴会などをするから拡がるのです。
・若い人はなぜ重症化しない?
アジアの人口当たりコロナ死者数は欧米の100分の1(日本はアジアで最悪)。
・若い人はなぜ重症化しない?
アジアの人口当たりコロナ死者数は欧米の100分の1(日本はアジアで最悪)。
過去に通常型コロナに感染し獲得した免疫の記憶が、新型コロナで蘇る=交差免疫がアジアで有効に働いたためでしょう。
若年者ではこの免疫記憶が強いので軽症で済むし、高齢者では免疫記憶が消えてしまっており重症化するだけの簡単な話です。
・ワクチン
・ワクチン
インフルエンザですらワクチン有効率は30%(タイプによっては0%)、ましてや弱毒ウイルスであるコロナでは免疫応答は弱くワクチンの効果はわずかでしょう。
新型コロナの重症化はウイルスがどんどん増殖するからでなく、免疫が異常に反応し自己臓器を攻撃するからです(サイトカインストーム)。
つまりワクチンでもコロナに対する免疫反応が起きるわけですから重症化しかねません(同じコロナ属のSARS,MERS や動物コロナのワクチンはこれでことごとく失敗した)。
計算してみましょう。東京1400万人で有症状者1200人なので、1万人にワクチン接種して100%効いたとしても発病を1人抑えるだけです。
計算してみましょう。東京1400万人で有症状者1200人なので、1万人にワクチン接種して100%効いたとしても発病を1人抑えるだけです。
一方東京ではPCR陽性1万人で潜在的感染はその10倍、つまり10万人いるとして重症=異常な免疫反応が20人ですから、感染=ワクチン接種1万人に2人重症化しうるのです。
結論として、1万人に100%有効なワクチンを接種しても予防できるのは1人、重大な副作用は2人に懸念されます。こんな当たり前で論理的な検討がされていないことに危機感を私は覚えます。
・抗体
従来型のコロナの抗体は数ヶ月で消える、以前からの常識です。
結論として、1万人に100%有効なワクチンを接種しても予防できるのは1人、重大な副作用は2人に懸念されます。こんな当たり前で論理的な検討がされていないことに危機感を私は覚えます。
・抗体
従来型のコロナの抗体は数ヶ月で消える、以前からの常識です。
大部分の人にとって無害なコロナですから免疫応答が弱いのも当然です。軽症で抗体ができない=弱毒ウイルスは免疫で排除する必要が無い=ずっとコロナウイルスが体内で生き続け拡散し続ける。
こういうケースへの対策を練らなければならないのに無策です。また新型コロナには遺伝子のタイプから、S系統、L系統(武漢型)とG系統(欧米型)があり、L系統のコロナに感染してもG系統の中和抗体はできません。
G系統もどんどん変異を繰り返しており、今いるウイルスに対するワクチンが抗原性の変化ですぐに効かなくなる可能性もあります。ワクチン過信はやめてほしいものです。
・数字のマジック
新宿の感染者数を人口で割ると、住民240人に1人感染したことになります。
・数字のマジック
新宿の感染者数を人口で割ると、住民240人に1人感染したことになります。
イタリアの感染率が406人に1人だったことを考えると、イタリアより酷い状況なのです。繰り返しますが、コロナは病気なのだから病人の数(治療のために入院を要する人の数)が対策の基準のはずです。
治療法が工夫されECMOなどを使っても死亡するのは1ヶ月後。
ちなみにICU入室者の死亡率は欧米も日本も治療プロトコールが異なってもほぼ同じで、しかも最近になって死亡率は下がっています。
死者数を基準に対策を練れば対応は1ヶ月以上遅れます。
PCR陽性者数、陽性率など病気と無関係な指標だけを発表し、非常事態宣言を出さなくても良い数字ばかり選んで基準を作り直す政府のごまかしには呆れるばかりです。
以上、また状況が変わればコメントしたく存じます。
以上、また状況が変わればコメントしたく存じます。
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