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【鬼手仏心】哲山会のブログ

 三権を監視する社会問題被害者救済・告発機関

【新型コロナ】ワクチンを医師が解析

 新型コロナワクチン
   医師が分析 
 28日以内の効果判定、疑問符
 有効性の判断基準は未公表

 哲山会に協力頂いている医師から、今回、ファイザー社から発表があったワクチンについての書簡をいただいた。
 医師によると、現在の治験ではまだワクチンの正体は不明のようだ。
 これからの治験を注視しなければならない。

(以下は医師の書簡)

 コロナワクチンの話題が不正確に拡がっていますので、私なりの解釈をお伝えいたします。

 ファイザーワクチンは、RNAワクチン、つまりコロナウイルスの遺伝子の一部を注射して体内でウイルス蛋白を合成させ、これに抗体(免疫)ができるというものです。アストラ製のアデノウイルスにコロナの遺伝子を乗せて打つものとは違います。

 RNAの最大の問題は壊れやすいことです。ファイザーワクチンは冷蔵庫だと5日で失活するので、マイナス80℃での保管が必要です。
 病院の冷凍庫マイナス20℃はだめ、研究用の超低温冷凍庫やドライアイスがマイナス80℃です。つまり輸送も困難、市中の医療機関での保管も不可能な厄介なものです。

 発表によれば、38955人にワクチン、4583人にプラセボ(偽薬)を3週あけ2回接種、28日目までの感染者数 94人です。
 90%有効ならワクチン群で43人感染(900人に1人)、プラセボ群では51人発症(91人に1人)です。実際の有効性の判断基準は公表されていません。

 この時期アメリカの新規感染1日5万人、人口3億で単純計算では1ヶ月で200人に1人しか発症しておらず、治験で80人に1人感染者が出たのは不自然に多い気がします。都合の良い数字だけを採用しごまかすのは医学論文でも同じ、アメリカ流(トランプ流!!)です。

 今回は中間発表で、感染164人で最終結論が出ます。当初は重症者数も検討するはずでしたが、有効性が何らかの形で証明できたら良いと、効果判定項目から外されました。

 ワクチンは接種後3, 4週間で免疫ができてから初めて有効になります。まだワクチンの効果が出ないはずの28日以内に効果判定をして、90%もの抑制効果があったとする報告は一般の医学の常識から、にわかには信じがたいものです。

 ワクチンは(1) 感染拡大を防ぎ経済回復、(2) 重症化を防ぎ命を守る、この2点が期待されます。感染が防げるなら前者には朗報です。
 (2) で、今回発症94名のうち重症ゼロでした。免疫のできやすい若年者にワクチン接種すれば有効性は上がりますがワクチンの意味は乏しい(無症状が多く重症化しない、接種した年令分布は未発表)。免疫のできにくく重症化しやすい高齢者には効かない可能性が問題なのです。

 何より問題なのは、効果判定が1ヶ月までのデータであることです。風邪ウイルスには免疫が持続せず、このワクチンも2ヶ月目に効果が薄れるなら、1ヶ月毎にワクチン接種が必要になります。
 少なくとも半年は効果が持続するかどうかが確認されないと無駄なお金を払い、副作用の心配で誰もワクチンを打たなくなります。

 ワクチン代をタダにすると政府は大判振る舞いで人気取りをしたつもりでしょうが、私達の税金でアメリカから買って分配するだけです。2回接種4000円で政府は買い取るようですが、開発リスクを考えると妥当な値段でしょう(インフルワクチンの仕入れ値は1500円程度、自費の支払い2000~4500円)。

 ワクチンを否定するような発言に取られるかも知れませんが、決してそうではありません。正しい行動をとるには根拠が必要と考え、考える材料を提供できれば、と考えて書かせていただきました。

 そもそも高齢者の使う医薬品の半数は効果乏しく無駄、多くの検査も病院が生き延びるための必要悪、余命幾ばくも無い癌患者に1日何百万という高額医療。医療費に税金は湯水のごとく使われています。いや医療以外の政府の出費もあやしいものです。日本でボーナスは平均15万円ダウンという話がありますが、公務員はどうなのでしょう。ワクチン程度の出費で大騒ぎすることはないのかも知れません。


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