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【小浜病院の医師処分】「事実違う」医師が不服申し立て

 
 杉田玄白記念公立小浜病院(福井県小浜市)に勤務する50代男性内科医師が、ストーカー行為をしたとして停職3カ月の懲戒処分を受けた問題。
  →【雑感】小浜病院医師のストーカー問題の不思議
 医師は昨年11月に依願退職しましたが、今月になり処分を不服として福井県公平委員会に不服申し立てを提出しました。(1月19日付、福井新聞掲載)
 
 以前のブログでも書いた通り、処分の異様さが印象に残っていましたが、やはり内情は問題をはらんだものでした。
 処分では、この男性医師が40代女性看護師に迷惑メールを送るなどつきまとい行為を繰り返したとされました。
 しかし医師は「病院側が事実関係を把握せず、不当な処分を行った」と訴えています。

 処分に至るまでの病院の対応をみると、警察当局に「医師はもうつきまとい行為をしないという誓約書を書いた」という点を確認したとのことですが、警察から事実関係について確認してはいません。
 さらに女性看護師に正式に聴取もしていません。
 「ある程度のメールは確認した」という程度で、全容を把握したとは到底、言えなさそうです。

 また「嫌がる看護師の家を訪問した」という点も処分理由に挙げていましたが、女性看護師に詳細な聴取しないままで、どのように行為を裏付けたというのでしょうか。

 そもそもこの問題は、毎日新聞がスクープとして「つきまとい行為があった」と報じたところからスタートしたようです。
 毎日新聞の記者と病院側にどのような交渉があったのかは分かりませんが、病院は新聞に叩かれるのに辟易し処分を急いだようにも見えます。

 一方で当該の医師は「毎日新聞の報じた内容に誤りがある」とも指摘していますが、病院はこの報道を事実と誤信し処分に踏み切ったという部分があるのかもしれません。
 確かに、天下の毎日新聞がこのような報道をするのに「裏付けなく書くわけがない」と考えても不思議ではありません。
 
 同処分をめぐっては、ベテランの当該医師を失ったことで、同病院で急性心筋梗塞の治療ができなくなり、緊急の手術が必要な患者の処置ができなくなっています。
 一刻を争う病状でも、小浜市の人たちは京都・舞鶴市や福井県越前市などへ何十分もかけ行かなければなりません。
 場合によっては福井市まで行く場合もあるそうで、これだと1時間以上。
 貴い命が失われる恐れもあります。

 同病院はしっかりした事実確認をしないまま停職3カ月という重い処分を下し、結果として市民の生命を危険にさらす事態を招いたのですから、事実が医師の言うとおりだとすれば責任は重大です。
 万が一、毎日新聞の記事が誤報であるとすれば、毎日新聞社も同様の責任を負うといえるでしょう。

 医師は病院などに対し、名誉毀損容疑での刑事告訴や損害賠償を求める民事訴訟の提起を検討しているとのこと。
 処分の影響は極めて大きく、県公平委員会の判断内容にかかわらず、法廷の場でこの問題の背景が明らかになってほしいものです。

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